突然ですが、こんな光景を目撃したことはありませんか?

なんと!なぜか二階に玄関扉!

なぜこんなところに扉がついているのでしょう?

でもこれ、実は北海道を始めとする豪雪地帯でしか見られないレアな光景なんですよ!

今回は北海道の家の二階に扉が付いている理由を調べてみました!

飾り扉じゃなかった

そもそもこれを見た時、「まぁなんかおしゃれな飾りでしょ?」となんとなく思ってしまいました。

しかしそれは家を建てたことがないゆえの浅はかな考え・・・。

だって扉を取り付けるにしたって、お金がかかりますよね!?

なのにそんな遊び心で二階になんとなく扉をつけたんじゃあ、道楽にも程があります。

「物事にはちゃんと理由があるのよ?」学校の先生もそう言ってました。

じゃあなんで?!どうやって入るの!?

その秘密は北海道が「豪雪地帯」であったことに関係がありました!

雪の降る地域だからこその苦労

最近でこそ、「観測史上2番目に雪の少ない年」だとかそんな言葉を天気予報でも聞くようになりましたが、、

北海道は「雪」とは縁を切っても切れない仲!

昔は、毎日が(今で言う)「ドカ雪」だったんじゃないかというくらい、とにかく毎日毎日雪がどさっと降っていたように思います。

するとどうでしょう。標高の低い地区に家を建てた場合にはこうなります、ドンッ。

なんと、玄関が、埋もれちゃうんですね〜!!

じゃあどうやって家を出るのさ!?誰に助けを求めればいいんだぁー!

・・・となった時に、例のアレが役に立つんですよ!

そうあの扉!なんと!まさかの!雪が足場になるパターンです!

ここから外へ出ることを想像すると少しワクワクしてしまいますが、昔の人にとっては大事なライフラインだったのかもしれません。

ちなみに階段のついた電話ボックスも見たことはないでしょうか?

何も知らない人が見ると「なぜ?」となってしまうかもしれません。

これも二階にある扉と同様で、積雪によってドアから出入りできなくなることを回避するために設置された階段なのです。

雪国に住む人の知恵はいろんなところに生かされているんですね。

まだまだある!北海道の家だけにある特徴

北海道人からすると見慣れた光景で当たり前になっていることでも、意外にそのほかの地区の人には知られていないものがたくさんあります。

灯油タンク

一軒家ならだいたいは外に置いてある大きな「灯油タンク」

これも内地の人からするとびっくりされることがあります。

そりゃあ一冬超えるためには小さなポリタンクでは到底間に合わないですからね。

しかし関東圏の人からすると「これ何!?」とびっくりされることがあるようです。

その代わり北海道ではあまりこたつを使う文化がなく、部屋全体がしっかり暖められているので

真冬でも半袖・短パンで過ごす人が多いです。

玄関・窓が二重構造

玄関といえば、本来の玄関の扉以外にもう一つフードがあって、玄関自体が二重構造になっているお家が多いのではないでしょうか?

また窓も網戸以外にもう二枚あるのは北海道民にとっては常識。

しかしこれも北海道の寒さを知らない人は、窓が二枚あることにびっくりするようですよ。

だって・・・冷気が入ってきて寒いですからね?

とにかく室内の暖かい空気を閉じ込めて、寒い空気を取り込まないように工夫されているのです。

このおかげもあって、真冬でも室内は半袖・短パンで族、という方、多いのではないでしょうか?

ロードヒーティング・融雪溝

家の駐車場はロードヒーティングだよ〜という方、居ますでしょうか?たいへん羨ましい限りです。

雪が積もる前に溶かしてくれるロードヒーティングは、北海道の道路には必須!

また家に融雪溝という蓋つきの穴を用意しておけばそこに雪が捨てられる、というのも雪とあまり接点のない地区の方たちには馴染みがないそうですよ。

暖房手当がもらえる

こればっかりは企業にもよりますが、冬になるとかさむ暖房代に対し手当を出す、という会社があります。

正直冬場の光熱費って、夏の何倍も、かかりますからね・・・。

これも雪国ならではのもののようです。

北海道の家まとめ

普段何気なく使っていたものの、改めて調べて見ると雪国に住む方からしても「そうだったんだ!」と知ることばかりでした。

最近でこそ、二階から出入りしないといけないほどの雪というのはあまり見かけませんが

家自体、何度も立て直すものではないため、紹介したような二階に扉のついたお家がまだ残っているようです。

雪国だからこそ施されている家の工夫って、全て人の知恵だからすごいですよね。

さらに「雪かきしなくてもいい」というような、画期的な雪対策が生まれると嬉しいですね。


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